脂肪酸エステル
界面活性剤とは、簡単に言うと、水と油のように交じり合わない異なる性質の境界面に働きかけて、性質を変化させるもののこと。
この働きを利用して汚れを乳化させ、水で洗い流すことによって汚れが落ちるのです。
こんな当たり前のことを知って美穂さうろこんは、目から鱗が落ちたような思いでした。
そのときまで石けんで汚れが落ちるしくみなんて知らずに過ごしていたからです。
「石けんはね、古代ローマ時代、神殿で動物の肉を焼いたときに出た肉汁が灰のしたた上に滴り落ちてできた土が始まりだと言われているのですよ。
この肉汁の中に含まれていた脂肪酸エステルという成分と灰に含まれる苛性力、ソという成分の出会いによってできた土が、後になってなぜか汚れの落ちる不思議な土だと重宝され、現在の石けんのように活用されるようになっていったのです」美穂さんは目を輝かせてアロマテラピーの先生の説明に聞き入りました。
「油性の汚れを落とすには、油と石けんを混ぜればいい」という先生の言葉を聞いた美穂さんは質問しました。
